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管楽器を通販で買うリスクについて以下の内容はあくまでも可能性などを含めた内容につき必ずしもそのような結果になるということではありません。
管楽器を通信販売でご購入される場合に起こり得る可能性とそのリスクについて
<よく聞く/よくあるトラブル> *検品調整がされていない *配送中に事故があった *初心者なので楽器が正常なのかどうかわからない *届いてすぐ壊してしまった
管楽器について知っておくべきこと
▼国内の管楽器の流通について 国内で海外のブランドを買うには直輸入と正規販売ルートなど色々なルートで商品を仕入れて販売されています。
*直輸入...個人、販売店問わず海外のブランドショップに直接赴き買って国内に持ち込む、またバイヤーとなって海外のブランドと直接契約をして国内に持ち込んで販売するなどの方法がある。 *正規販売品...海外のブランドと国内の貿易会社や卸販売会社と契約を交わしブランド側が提示する販売条件でもって国内の販売店に卸して販売 *その他...海外のバイヤーが直接国内に持ってきて販売をするなど
上記はブランド品の扱いの例にはなりますが、ワタナベ楽器店の扱う多くのブランド品は国内の卸販売メーカー=正規代理店を通して弊社で仕入れを行い販売しています。(一部オリジナルブランドなどもあります。) 世界には恐らく私達が想像する以上のブランドが存在しますが、国内で販売されているものはごく僅かです。 我々が仕入れを行う卸メーカーさんはそのいくつもあるブランドの中から国内での販売にふさわしいものをピックアップし、契約条件を互いに出し合い、無事契約を果たしたものを取り扱っています。 通信販売で流通している楽器の中には実は国内の楽器販売流通には見たことがないブランドが数々存在していて、それは近年かなり増加傾向にあるように思います。 国内の楽器を扱う楽器店、輸入業務や楽器製造を行う楽器卸販売メーカー(いわゆる楽器業界) が扱うブランドや楽器の種類はある程度業界の中では認知されており、世界規模でみるとそう多くの扱い品はありません。(実は狭い業界) 卸メーカーさんや、ときには販売店のスタッフが、世界で年に数回行われる大きな楽器ショーに直接趣き、実際に楽器を手に取って一定の水準を満たしたものなのかを専門スタッフが吟味して販売に至るなどがありますが、外観はさることながら、中には日本で考えられるような精度の楽器も存在するとききます。 個体差や状態変化があり、また取り扱いによっても状況が変わる楽器にとっては最低限の知識や経験を持たなければその楽器がどういうものなのか判断は難しいです。 楽器屋さんで楽器を買うというのは、少なくとも製造された楽器が製造者から専門のスタッフがいる卸楽器メーカーさんの目を通り、我々楽器を扱う販売店のスタッフの目を通って一般のユーザー様へ楽器をお届けしています。(楽器屋と名乗るすべての販売店がそうとは限りませんが...。) それ以外の販売ルートで販売されている楽器がどういう状態で一般のユーザー様の手に渡っているかはわかりませんが、物流というのは間で人の手が入ることによってコストが上がっていきますので、価格相場よりも安い楽器というのが本当に技術や知識のある人々の手によって販売されているかはしっかり確認した方が良いと思います。
▼管楽器の状態変化について それは早ければ数日でも変化の可能性があり、管楽器の値段の安い高いに関わらず性質・特性になります。 品質に左右される部分や保管状態によって状態変化を極力遅れさせることはできても残念ながら完全に防ぐことは難しいと思います。
▼調整について
▼届いてすぐでも壊してしまうことがあります。 管楽器は知識が必要な楽器です。(どんな楽器でもだいたいそうですが。)組み立てるときからすでに破損させてしまう可能性だってあるのです。 特にキイの多い木管楽器についてはただ組み立てることにおいても細心の注意が必要です。 届いてすぐあけてすぐ吹いてみる、なんてことはせず、必ず基本の取り扱いを理解した上で丁寧な取り扱いをしてください。
▼取り扱いは自己責任...? 楽器はまだまだ輸入に頼っている販売市場、また言っても専門的な分野の商品です。 取り扱い説明書は付いていないことだってありますし、残念ながら電化製品のように丁寧な説明はほとんどありません。 素人は手を出さない、みたいな敷居の高さだけは昔から変わらずといったところでしょうか。
通信販売は宅配便を利用します。配送によって起こる可能性があることの一例 ▼運送事故 これは管楽器のみ関わらず色々なものの通販でもそうですが、運送中に配達業者側で万が一のトラブルがあったとします。 運送事故の保証は出荷主と配送業者との契約によるものでその保証内容は様々です。多くの通販ショップでは運送事故の保証として何らかの保証がされることが多いですが、例えば修理品、選定品、1点のものの製品ではどうでしょうか。 配送事故の保証がどんな内容であっても同じものを用意することには限界があり必ずしも大事な楽器の代替えが用意できるとは限らないと思います。 また配送業者側の「事故」と認められればまだいいですが、配送中に起きたであろう外箱の大破などがなければそれは「事故」ではないという判断に収まる場合もあります。つまり保証では対応できないということです。
▼運送中の振動 管楽器は大変繊細な楽器故、配送中の振動、運搬時の振動、演奏中の振動によってもネジなどの緩みが生じます。 出荷時にどんなに厳重な梱包をして出荷されても例えば北海道から沖縄に配送する場合と、同じ都道府県へのお届け、どちらにリスクが高いかはおわかりですよね。 ある意味これは運のようなものでもありますが、こればかりは例え同じ都道府県であっても荷物の扱われ方によっても差が出る部分になるのではないでしょうか。
楽器の違いによるリスクの違い *木管楽器...クラリネット、フルート、サックスなど *金管楽器...トランペット、ホルン、トロンボーン、ユーフォニアム、チューバなど
木管楽器は金管楽器よりも多くのパーツで構成されており、また各部品はネジなどで固定されています。 比較し金管楽器はパーツは少ないですが、その少ないパーツの可動する箇所はその楽器の命のような部分でもあります。 つまり、配送の細かい振動でいえば金管楽器よりもネジが多い木管楽器の方がリスクが高いと言えますし、大きな衝撃においては金管楽器で大ダメージになる可能性があります。 楽器別でみると振動や耐久性に特に弱いのがフルートなどでしょうか。ですが、トロンボーンなどもスライドが歪んでしまえばどうしようもありません。 また木材かブラスかなどの素材の変化もありますので湿度、温度にも影響されるものです。沖縄から北海道まで遠距離で尚且つ温度差もあればそれだけ楽器にとっては負担になるということです。
初心者には判断が難しい...?楽器の状態について 管楽器は使用してもしなくても状態変化のある楽器です。 仮に楽器の状態が90%の状態でも80%の状態でもそれは不具合や故障とは断定できません。 それが例えば30%、20%などという状態にもなれば演奏するにあたり何らかの問題を感じられることにもなるかもしれませんね。 ただ、初心者、あるいはご経験者でも調整の精度の見極めは難しいと思います。 楽器は個体差や個性もありますので、例えば音が鳴りにくいのが抵抗感から来るものからなのか、あるいはどこからか息漏れしているからなのかそれは管楽器技術者が楽器の状態で判断できることなのです。 経験者ほど低価格帯の楽器で音が出せないなどといったことも実はあったりします。
少しでもリスクを避けるために *管楽器のことをよく理解する。 *出荷前に技術スタッフの手によって調整がされている楽器を選ぶ *ご予算があるのであればできるだけ精度の高い楽器を選ぶようにする *配送距離は極力短くする。発送元からお届け先までの距離もそうですが、不在で持ち戻りされないようになどもそうですね。 *気温や天気を気にする。これはどうしようもないかもしれませんが、炎天下の中の車に楽器が長期間放置されるなども危険ですし、冬の寒い中に配送されすぐに楽器に息を入れてしまうのも楽器によくありません。が、そんなことは配送業者様は知るよしもなしです。 *梱包を厳重にする。ただし、緩衝材を詰められるだけ詰めることも楽器にただ圧をかけるだけになり危険になりますのでその楽器にとって的確な状態にすることが重要です。 *丈夫なケースかどうかも気にする。衝撃の種類によってハードケースだから大丈夫ということはありません。 *事前にお店側に要望や不安を相談する→弊社でご購入の場合にはお気軽にメールにてご相談下さい。
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