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ロータリー楽器の注油について![]() ロータリー楽器の注油について ここではご自身でできる範囲のお手入れであるオイルの注油の一例をご紹介します。 ホルン、トロンボーン、一部のチューバやトランペットなどロータリー型のバルブ部内部は非常に精密に組み立ててあるため、キャップ以外を奏者自身で分解するのは危険です。 動作不良や故障につながりますので、レバーやロータリーの動きに違和感を感じた際はまずリペアマンに見てもらうのがおすすめです。
▼ロータリーバルブ楽器のお手入れに使用するオイル ロータリー(ローター) →ヤマハ ローターオイル、ホルトン ロータリーオイル、La Tromba バルブオイルT2ライト など ロータリー内部(ローター)に使用する、サラサラしたオイルです。 粘土が低いのでローターのスムーズな回転を妨げずになめらかな動きと気密性を保ちます。 使用推奨頻度:毎日(演奏前)
ローター軸 →ヤマハ ロータースピンドルオイル など 内フタやケーシングの接触部分(軸)に使用する、中粘土のオイルです。 金属同士の摩耗を防ぎ、なめらかな動きを維持します。 使用推奨頻度:2週間に1回程度
レバー →ヤマハ レバーオイル など 木管楽器で使用するキイオイルと同じ役割のオイルで、レバーとそれを留めている芯金(ネジ)の隙間に使用します。 レバーの摩耗、それによるガタつきやノイズを軽減したり、レバーのスムーズなアクションを保つ高粘度のオイルです。 使用推奨頻度:1~2ヶ月に1回程度
▼オイルの注油の方法 ロータリー(ローター) ノズルがあるオイルの場合(ヤマハローターオイル+ローターオイルノズル)
・ロータリーに直結している抜差管(第1~4抜差管/F管抜差管など)を抜き取ります。トロンボーンはスライド-ベルのジョイント部分から注しますので、スライドを外した状態にします。
ノズルがないオイルの場合
ローター軸 (ヤマハ ロータースピンドルオイルなど) ・ロータリーバルブ上面の丸いキャップを回して外します。キャップが入れ替わると締まりにくくなる場合がありますので、1ヶ所ずつの作業を推奨します。 ・内フタの中心部分、ローター軸が見えている(回っている)ところの隙間に1~2滴注油します。レバー(ローター)を動かして馴染ませたら過剰にはみ出ているオイルをティッシュ等で拭き取り、キャップを締めます。
・裏側の軸とケーシングの隙間にも1滴ほど注油し、馴染ませたらはみ出したオイルを拭き取って完了です。
レバー (ヤマハ レバーオイルなど) ・レバーの支柱とバネの隙間に1滴ずつオイルを注し、馴染ませるようにレバーを数回動かします。 ・表面に残ったオイルをティッシュやガーゼ等でよく拭き取って下さい。
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