GK ピックアップは、ギター・シンセサイザーGR-20やVギター・システムVG-99/Vベース・システムV-BASSを使用するために必要となる専用のピックアップです。
GKピックアップのしくみと、ギター・シンセサイザー/Vギター・システムとの違いをご紹介します。
■ GKピックアップとは
GKピック・アップとは、各弦ごとにそれぞれ独立した弦信号を取り出すことができる ピックアップです。
■従来のノーマル・ピックアップでは、たとえばギターなら6本の弦すべての信号をまとめてピックアップして送り出していました。
■対してディバイデッド・ピックアップは、各弦からの信号をそれぞれ独立にピックアップして出力。
これにより各弦ごとの演奏情報を正確に精密に抽出できるのです。
■しかも送り出す信号は、従来のピックアップと同じアナログによる信号のため、当然すべてのギター演奏テクニックをフルに反映できます。
■お気に入りのギターやベースに、簡単にディバイデッド・ピックアップGK-3/GK-3Bを取り付けることができ、
ギター・シンセサイザーやVギター・システムによるパワフルな表現力を手にすることができます。
■もちろんギター本体のピックアップからの出力も別系統の信号として出力されるため、
従来のギター/ベース・サウンドと併用してプレイできます。
■ベース用GK-3Bは、取り付けスペースの少ないベースでも、ブリッジ上に浮かせて取り付けることが可能です。
シンセサイザーは通常、「鍵盤部」と「音源部」から成り立っています。
■ ギターシンセとは
シンセサイザーは通常、「鍵盤部」と「音源部」から成り立っています。
鍵盤 どの音程をどのくらいの強さで、どのくらいの長さを弾いたのかを音源部に伝えます。
音源 ピアノの音やオルガンの音、ストリングの音などの波形が格納されている部分です。
鍵盤からの情報に従って「音色」を再生します。
ギター・シンセサイザーは「鍵盤」の代わりに、ギターの「指板」を利用して「音源」に情報を送り、音色を再生します。
ただし、本来ギターの「指板」には鍵盤のように音源が認識できる情報を送るという機能が備わっていないので、
その機能を後から取り付ける必要があります。その機能を追加するのに必要な機材がGK-3などのGKピックアップです。
GKピックアップは、マグネットとコイルを利用した通常のギター用ピックアップと同じしくみですが、
根本的な違いは各弦に対応した6個のマグネチック・ピックアップが埋め込まれているということです。
これにより、どの弦を、どの音程で、どのくらいの強さで、どのくらいの長さ弾いたという鍵盤にとってかわる演奏情報を抽出することができるようになります。
また、チョーキングやビブラートといったギター特有の演奏表現をそのまま音源部に送ることができるため、表現力豊かな演奏な可能になっています。
※GKピックアップは、弦ごとにピックアップが分割されているので「デバイデッド・ピックアップ」 とも呼ばれます。
ピックアップ部の拡大
■ Vギターシステムとは
Vギター・システムとは、COSMによるモデリングのギター、ギター・アンプ、
そしてマルチ・エフェクツといったギターのサウンド・メイクにかかわるすべてを本体内にバーチャルに作り上げるシステムです。
Vギターでは、ギター・モデリングの精度を高めるためのリファレンス・ピックアップとして、
また各弦のバーチャルなチューニングの変更などを可能にするために、GKピックアップを使用する必要があります。
Vギターでは、このGKピックアップで拾ったサウンド自体をDSPで加工するので、ピッキングの位置や強弱、ビブラートなど、
ギターならではの奏法のニュアンスはそのままで演奏が可能になります。
もちろん、ミュートやハーモニクス、ブラッシングなど、ピッチの取れない奏法の表現も可能です。