ヤマハ管楽器 安心アフターサポートの注意点

ヤマハ管楽器 安心アフターサポートの注意点とポイント(2024年12月現時点)

ヤマハの管楽器本体はメーカーの「安心アフターサポート」というサービスの対象です。
せっかくのサービスですがいざというときに活用できなかった...といったトラブルもあるようです。
そこで、サービスを最大限に利用するためのポイントをまとめました。

＜加入の注意点＞
＊期限がある
＊加入手続きが2段階ある
＊購入の情報が必要

＜よくあるトラブル＞
＊加入できていなかった
＊サービスを利用できなかった

加入の注意点
▼期限内にお申し込みいただくために
加入期限は購入より1ヶ月となります。
弊社ではご購入のお客様に対し期限を明記した書類を同梱しています。

例



さらに、対象のお客様には出荷案内、お受け取りいただいてから数日中、登録期限7日〜10日前と、期間を置いてメールでの通知、さらに場合によってはお電話でのご案内などで無事に加入をいただけるようお手伝いをしています。

▼2段階の加入お手続きについて
このサービスのお申し込みはWEB限定です。書面等でのお申し込みはお受けできません。
1：ヤマハミュージックメンバーズに登録する
2：安心アフターサポートに申し込む

加入の意思があっても【1】の段階で登録して終わっている方が多く見受けられます。

お客様側が最後まで登録が完了しているかどうかを確認する方法は以下の通りです。

〜完了メールの確認〜
ご登録いただいたメールアドレス宛に「【加入完了のご連絡】ヤマハ管楽器 安心アフターサポート」というタイトルのメールが配信されます。
受付状況については、約2週間後にヤマハミュージックメンバーズにログイン後トップページの「申し込み履歴一覧」よりご確認いただけます。
（このメールは修理・メンテナンスの際にご提示が必要なので、大切に保管いただきますようお願いいたします。）

〜以下ヤマハさんへ直接問い合わせ〜
ヤマハ管楽器 安心アフターサポート 事務局<
【株式会社ヤマハコーポレートサービス】
　TEL：0120-225-808（月～金 10:00～17:00）※土日祝及び事務局指定休日は除く
（加入完了メール・加入書を紛失した場合もこちらにお問い合わせ下さい。）

残念ながらヤマハさん側の加入システムの登録に現状お時間がかかるようで、弊社側ではご購入からの1ヶ月以内にお客様側が正しいお手続きで加入完了されているかわからない状況です。
期限後にはなってしまうのですが、最終的に加入をされているかどうか、弊社のご購入履歴にて管理しています。

▼加入の際に必要となる情報
＊楽器の品番
＊楽器の製造番号
＊購入年月日
＊購入店情報
＊購入明細書または領収書など金額のわかるもの(画像)
＊メーカー保証書(画像)
※別途ご登録には個人情報が必要となります。

弊社では上記お申し込みにご必要となる情報を提供し、安心アフターサポートのリーフレットと規約を同梱しています。
＊楽器の品番...保証書にシールが貼られているか、もしくはメーカーシールがない場合には手書きで記載しています。
＊楽器の製造番号...保証書にシールが貼られているか、もしくはメーカーシールがない場合には手書きで記載しています。また本体にも記されています。(ページ下画像参照)
＊購入年月日...保証書に明記しています。
＊購入店情報...明細書などをご参照のうえ弊社の情報にてご入力下さい。
＊購入明細書または領収書など金額のわかるもの...明細書を同梱しています。
＊メーカー保証書...同梱しています。



よくあるトラブル
■故障のすべてが無償とはならない
■それぞれの保証対応には期限と限度がある
■1年目までとその後の4年では内容が少し違う

▼保証適応の有無
安心アフターサポートには３つのサービスがあります。

1：ロングランサポート
ご購入の1年後からご使用いただけます。
楽器の規格などの不備で起こったであろう症状に対する保証がこれ。
楽器組立時に起こるであろう歪みや、楽器運搬時の振動などで起こるであろうネジの緩み、部品消耗などによって起こるであろう症状などはこちらでは除外される。
また使用していない状態も保管による劣化や状態変化、お手入れなどの際に知らぬ間に起きてしまった状態変化なども除外。
つまり、自分が意図していなくても楽器を使用する上で起こる「であろう」可能性があるものは自然故障には値しません。
本当の楽器の規格不備というのはかなり僅かなものであり、根本的にここの自然故障の認識が一般ユーザー様とメーカーで定める規約とはかなり違いがあるように思います。
「安心アフターサポート」の規約 第5条1-(1) をご参照下さい。

2：物損保証サポート
安心アフターサポート申込完了日からご使用いただけます。
これは一番ありがたいかもしれません。が、年1回、1回の限度額は50,000円（税込）までです。つまり最大5回までは使用できるということですね。
ただ、楽器を仮に落として破損した場合、5万以内で修理できない可能性もありますよね...。
裏技的なことで言えば、ロングランサポート外の多くのトラブルはこちらも適応できる可能性があります。ただし年1回なので、いつのタイミングで使用するかは考える必要があるかもしれません。1年の1回をすでに使用してしまった場合に、時間をあければ使用できるタイミングがまた来るというのも良いですね。

3：メンテナンス費用サポート
安心アフターサポート申込完了日から1年後までに1回だけご使用いただけます。
おおよそ半年ほど経過したら例え故障していなくても余裕があるタイミングでメンテナンスに出すのがおすすめです。少しの楽器の状態変化はすぐには症状には現れないことが多いです。メンテナンスに出すというのは病院にいくようなものですので、もし楽器の状態が良好であっても安心を得ることができます。

ご注意
このような楽器のサービスはこちらのサービスに限らず「修理代」に関わるサービスあり、配送料、お店までの交通費などはお客様ご負担です。
安心アフターサポートの「ロングランサポート」は楽器ご購入の1年後から適応となるもので、それまでは通常の保証書に伴った対応となります。
通常の保証書は「購入店」でのみ有効となります。ここで重要なことはどちらも「自然故障」と認められた場合の保証サービスですので、通常の保証書で適応されなかった故障は2年目以降もロングランサポートでは対象外となります。
安心アフターサポートの３つのサービスは購入店以外でも全国の対象店舗でサービスを受けることが可能です。

保証期間
保証書...ご購入店舗のみ1年間有効
1：ロングランサポート...全国の対象店舗で2年目〜5年目まで有効
2：物損保証サポート...全国の対象店舗で1年目〜5年目まで年1回有効
3：メンテナンス費用サポート...全国の対象店舗で1年目まで1回有効

弊社のような通販ショップをご利用した場合、どのサービスでも送料はご負担となりますので、2年目まで待つことや、その後のリスクを承知のうえ物損保証サポートやメンテナンス費用サポートを先に使用するということも視野に入るのではないかと思います。ただし多くの場合は保証期間であればご購入店へという流れにはなると思いますので、説明は必要になると思われます。また繰り返しになりますが通常の保証書もロングランサポートも「自然故障」が対象となりますので、認められない場合には通常の有償修理をするか他のサポートを利用するかになってしまいます。

▼規約を理解するということ
このサポート内容は結構難解です...
ですが、しっかりと読んで理解したうえで加入申し込みするというのがこのサービスを利用する側としての義務でもあります。
なぜこのような規約が存在するかを考えてみてください。
このような購入者に対してのメリットというのは「すべての場合において得をする」という仕組みではありません。
楽器に不備が起きたときに「これは保証内で対応できます。」「これは保証対象外となります。」というどちらの結果も規約内容に準じて受け入れることになります。
規約の内容を理解することは後で「それは知らなかった」となる可能性を少しでも減らすことに繋がりますし、また楽器を使用するうえで起こり得るトラブルを事前に知るきっかけにもなると思います。

▼弊社ではこのサービスの加入を推奨しています
例え規約を理解しなくても、サービスに加入することは可能です。このサービスを受けること自体お金がかかることは基本的にありませんのでご安心下さい。とりあえず加入しておいて損することはないと思います。
多くの製品保証はユーザー様の過失となる場合には保証は適応されませんが、楽器を落とした、ぶつけたにも対応しているこのヤマハさんの「物損保証サポート」はかなり手厚いサービスです。
管楽器は大変繊細であり、楽器の状態は技術者でないと判断できないようなものでもあります。
どんなに大事に使っていても、仮に使っていなくても状態変化が起きますので、メンテナンスや修理が必要になってしまうことは必要不可欠です。
管楽器は最低限の知識をもって取り扱う必要があり、万が一のトラブルは常に隣り合わせです。