プラスチックトロンボーンの違い
プラスチックトロンボーンについて
※2021年時点での個体についての情報であり、個体差や仕様変更などがある場合がございます。各種商品ページにてご確認、または気になる点がございましたら別途お問い合わせをお願いします。
▼プラスチックトロンボーンの主なラインナップ
・PINSTRUMENTS pBONE...ピーボーンは基本的にテナートロンボーン。 ・PINSTRUMENTS pBONE mini...楽器自体も小さいトロンボーンでアルトトロンボーンにあたる。そもそもレアです。 ・ZO TTB...元タイガーブランド。TTBの後に数字があり、数字がカラーを示す。TTBとつくものがテナートロンボーン。 ・ZO TB...元タイガーブランド。TBの後に数字があり、数字がカラーを示す。TBとつくものがテナーバストロンボーン。
▼上記と比較する安い価格帯の一般的なブラス製トロンボーン
・Kaerntner ( ケルントナー ) KTB-45...業界大手でいわゆるコピーモデル的な自社製品から、ありとあらゆる輸入品を扱うメーカー。管楽器においては安さを追求している故、品質は価格相応。テナートロンボーン。
・Kaerntner ( ケルントナー ) KTB-55...上記と同じブランドでテナーバストロンボーン。
・YAMAHA ( ヤマハ ) YSL-354...ヤマハは国内、世界で管楽器のシェアはナンバーワンです。見た目、楽器の品質、音色において全てバランスが良いのはやはりヤマハです。見た目のつくりの粗さがイヤなのであれば、ヤマハ以上を買うしかありません。こちらがテナートロンボーン。
・YAMAHA ( ヤマハ ) YSL-456G...同じくヤマハのテナーバストロンボーン。
▼テナーとテナーバスの違い
・テナー...B♭管。シンプルで軽い。腕を伸ばす運指がでてしまう。早い曲はちょっと大変。
・テナーバス...B♭管+F管。B♭管をレバーでF管に切り替えることができる。これによって低音域が拡大することで腕を伸ばさなくても良い運指になる。操作性は増すが楽器はテナーバスより重量が出る。
▼プラスチックトロンボーンを選ぶポイント
・テナーかテナーバスかを決めると選びやすい。(pBONEはテナーバスが無いので。アルトは小さく少し主旨が異なる。)
・耐久性が低いことを納得する必要がある。
・割れないように取り扱いには十分注意する。
・破損したら接着剤で付けるしかない。
・テナーバスは固着にも注意をする。
▼各部の違い
【ベルサイズ 直径】
ベルサイズによって全体のサイズ感の違いを比較していただけます。プラスチックの方が少し小さい傾向にあります。(?)ベルが大きい方が音が大きくなる傾向で、ベルが小さい方がよりコンパクトでまとまりのある音が出る傾向です。
・pBONE mini...約180mm
・pBONE テナー...約200mm
・ZO テナー(TTB)...約193mm
・ZO テナーバス(TB)...約216mm
・KTB-45 テナー...約204mm
・KTB-55 テナーバス...約215mm
・YSL-354 テナー...約204mm
・YSL-456G テナーバス...約204mm
【スライド内管】
ファイバーグラスは繊維強化プラスチックと呼ばれることもありプラスチックにガラス繊維などを複合した素材です。よって外観に使用されている通常のプラスチックより強度が高いです。良く動かす部分なので強度が上がり割れにくくなっています。
・pBONE mini...基本的にpBONEテナーと同様の設計でファイバーグラス+ストッキング部分(スライド内管の少し太くなっている先端部分)真鍮製
・pBONE テナー...ファイバーグラス+ストッキング部分(スライド内管の少し太くなっている先端部分)真鍮製。この部分を本来のトロンボーンに近い金属素材にすることでよりスライドの動きをよくし、また強度も高くなります。
・ZO テナー(TTB)...ファイバーグラスのみ
・ZO テナーバス(TB)...ファイバーグラスのみ
・ブラス製トロンボーン...洋白(ブラスよりさらに強度が高い素材)
【スライド外管】
・pBONE mini...基本的にpBONEテナーと同様の設計でファイバーグラス(持ち手部分と先端部分は通常のプラスチック)
・pBONE テナー...ファイバーグラス(持ち手部分と先端部分は通常のプラスチック) 内管同様、ZOより強度が高く、衝撃にも強い。 しかし見た目はZOの方が全体で見たときの統一性がある。
・ZO テナー(TTB)...プラスチック
・ZO テナーバス(TB)...プラスチック
・ブラス製トロンボーン...イエローブラス
【スライドとベルセクションのジョイント部分】
・pBONE mini...基本的にpBONEテナーと同様、差し込むのみの装着。若干固い場合がある。
・pBONE テナー...差し込むのみ。簡単に脱着されるが、外れて落下する可能性もある。
・ZO テナー(TTB)...差し込んだ後、キャップを締めこみ固定する。
・ブラス製トロンボーン...差し込んだ後、キャップを締めこみ固定する。
【各部 その他の違い】
・pBONE mini...テナーの方には主管抜き差し管にバランサーがついているがミニには付いていない。
・pBONE テナー...抜差し管にバランサーがついている。ブラスではないので前後の重みのバランスをとるための役割としては多少の影響程度。
・ZO テナー(TTB)...ブラス製に近い作りで、サブとして使い始めやすい。また仮に入門としてブラス製への移行も一番マシだと思われる。
・ZO テナーバス(TB)...ローターに部分は内側のケーシングは真鍮製、ローターはアルミ削り出しの為、動きが滑らか。こちらもブラス製に近い作り。
・KTB-45 テナー...デュアルボアの設計で息はスムーズに入るが、中国製とのこともありスライドの動きは若干重い。
・KTB-55 テナーバス...ロータリーレバーはメカ式。紐式でよくある、ほどけることでの動作不良や、定期的な紐の交換が不必要。KTB-45同様スライドの動きは若干重い。
・YSL-354 テナー...吹奏楽で使用するならばヤマハ以上がおすすめ。スライドの精度は高く、引っ掛かりの無い滑らかな動作が行えます。ボアはストレートなので若干抵抗感が出やすいかも。
・YSL-456G テナーバス...ロータリーレバーは紐式で動きがスムーズ。ベル素材がゴールドブラスなので、音に柔らかみを持たせることが出来ます。
【音量】
・pBONE mini...テナーより少し音が大きい。
・pBONE テナー...比較的小さい
・ZO テナー(TTB)...大きい音も比較的出せる。またある程度の音量をコントロールすることができる
・ZO テナーバス(TB)...TTBと同様、ある程度の大きい音は出すことができ音量もコントロールが出来る。
・ブラス製トロンボーン...設計がプラスチックより精度が高くなるので大きい音を楽に出すことができ、コントロールもしやすい。
【音質】
・pBONE mini...テナーより音抜けがよい。
・pBONE テナー...音抜けが悪く響きがなくつまっている感じの音
・ZO テナー(TTB)...音抜けが良く真鍮製ほどではないがある程度の響きがある音
・ZO テナーバス(TB)...テナーバスは本来テナーより抵抗感が出るが、それでもpBONEより響きが出る。
・ブラス製トロンボーン(イエローブラス KTB-45、KTB-55、YSL-354)...明るく、張りのある音色。ブラスの多くはイエローブラスが主流。
・ブラス製トロンボーン(ゴールドブラス YSL-456G)...幅のある豊かな音色。
【重さ】
テナーとテナーバスでは構造が違うのでテナーバスが当然重くなる。
●アルト
・pBONE mini...約500g。本体サイズが小さいので、重さも当然軽い。バランサーのような重りもないので、その分も軽い。
●テナー
・pBONE テナー...約800g。スライドの先端が真鍮製だったりや各パーツ部分が太く大きめに作られているので重め。
・ZO テナー(TTB)...約670g。pBONEと比べたらかなり軽さを感じる。
●テナーバス
・ZO テナーバス(TB)...約800g
●ブラス製 テナー
・KTB-45 テナー...約1.5Kg
・KTB-55 テナー...約1.7kg
・YSL-354 テナー...約1.7kg
●ブラス製 テナーバス
・YSL-456G テナーバス...約1.9kg
【マウスピース】
・pBONE mini...スモールシャンク13Cのプラスチックが2つ付属。直径が小さいマウスピースで小さい子供でも吹きやすい傾向。
・pBONE テナー...スモールシャンクのプラスチックが2つ付属。一般的に11Cの方が高い音を出しやすく、6.5ALの方が大きな音が出しやすいとされている。 楽器の色に合ったものが付属している。
・ZO テナー(TTB)...スモールシャンクのプラスチックが1つ付属。カップのサイズなどは特に明記していないが、浅い傾向のマウスピース。
・ZO テナーバス(TB)...ラージシャンクのプラスチック製が1つ付属。カップのサイズは特に明記していないが、浅い傾向のマウスピースサイズ。
・KTB-45、KTB-55...共にスモールシャンクの金属製。製番の記載はないが浅すぎず、深すぎないスタンダードなマウスピースに近い形
・YSL-354テナー、YSL-456Gテナーバス...スモールシャンクの金属製が1つ付属。どちらもSL-48Sでオールラウンドに使える一般的なもの。
【ウォーターキィ】
・pBONE(2種共に)...プラスチック製。ゴムなどはついておらず、先端が丸くなっていおり、それで穴を塞いでいる。
・ZO(2種共に)...プラスチック製。先端にゴムがあるが真ん中部分に突起がありつば抜き部分に沿った形をして穴を塞でいる。
・ブラス製...金属製。円形のコルクを装着している。ZOみたいにコルク自体に突起はないです。スライドの穴の部分が煙突みたいに突起しているので使用するにつれコルクがその突起の形状に馴染み、しっかりと穴を塞いでいます。
【強度】
・pBONE(2種共に)...スライドの素材へのこだわり、ベルセクションの支柱が分厚い、各部の設計に強度が出るような厚みを持たせており全体的にZOより強度がある。
・ZO(2種共に)...pBONEのように部品やパーツの細かい部分へのこだわりはあまり感じられない。が、軽く音の鳴りが良い。
・ブラス製...当然プラより強度があり、説明するまでもない。スライドは特に繊細でありプラは割れるかしなるかになるところ、ブラスは歪みが生じるトラブルが多い。
【その他】
・pBONE mini...サイズが小さいので腕が届きやすい。使用用途としてはオーケストラなどの演奏で使う事が多いですが小さい子向けの入門にも使えるのかなという印象。案外音抜けがよい。
・pBONE テナー...テナーで強度を求めるならばこれ。音と吹奏感は一番微妙。
・ZO テナー(TTB)...つくりは正直粗いが音抜け、吹きやすさが良い。
・ZO テナーバス(TB)...テナーバスでプラスチック検討ならこれ。
・KTB-45、KTB-55 テナー...安い普通のトロンボーンで検討するなら、一番安い部類。品質を求めない方に。
・YSL-354テナー...テナーで吹奏楽使用なら最低限がこれ。
・YSL-456Gテナーバス...ゴールドラッカーのベルにより、温かみが増した音。スライドやロータリーの操作性に関しても精度が高く、部活や楽団等でも使えるしっかりとした楽器。
【カラー展開】(2021年 5月現在)
・pBONE mini...全2色 ブルー、レッド
・pBONE テナー...全9色 レッド、ブルー、イエロー、グリーン、パープル、オレンジ、ピンク、ブラック、ホワイト
・ZO テナー(TTB)...全7色 レッド、ダークブルー、パープル、オレンジ、ブラック、ゴールド、シルバー
・ZO テナーバス(TB)...全7色 レッド、ダークブルー、パープル、オレンジ、ブラック、ゴールド、シルバー
・KTB-45 テナー...ラッカー(ゴールド)
・KTB-45 テナーバス...ラッカー(ゴールド)
・YSL-354テナー...ラッカー(ゴールド)
・YSL-456Gテナーバス...ラッカー(ゴールド)
【保証】
・pBONE mini...メーカー保証あり
・pBONE テナー...メーカー保証あり
・ZO テナー(TTB)...メーカー保証なし
・ZO テナーバス(TB)...メーカー保証なし
・KTB-45 テナー...メーカー保証あり
・KTB-45 テナーバス...メーカー保証あり
・YSL-354テナー...メーカー保証あり 1年〜5年(条件あり)
・YSL-456Gテナーバス...メーカー保証あり 1年〜5年(条件あり)