ヤマハ トランペット

〜初心者のトランペット選びのポイント〜

ヤマハトランペットにはスタンダード、プロモデル、カスタムモデルとグレードがあり、スタンダードが一番安いシリーズになります。

初心者、吹奏楽で広く使われるモデルとしてスタンダードモデルの違いを価格が低い順に簡単にご紹介。

▼ YTR-2330 ゴールドラッカー / YTR-2330S 銀メッキ
ヤマハでは最も低価格なモデルで初心者向けとされていますが、機構的にはごく一般的で馴染みやすいモデルです。
左手の指掛けの位置が調節できますので、手の小さいお子様でも演奏しやすいかと思います。
主管の支柱がありませんので比較的ラクに鳴らすことができますが、音量等のコントロール幅は小さめになります。
付属ケースはハードケースとなっています。

▼ YTR-3335 ゴールドラッカー / YTR-3335S銀メッキ
主管がリバースタイプとなり支柱も1本付いておりますので、鳴らしやすさと音量/音色のコントロール幅を両立させたモデルです。
同じく指掛けの位置調節が可能です。
こちらも初心者向けではありますが、特に小学生～中学生層に普及している印象です。
付属ケースはリュック状態にして背負うことも可能なセミハードケースです。

▼ YTR-4335Gⅱゴールドラッカー / YTR-4335GSⅱ銀メッキ
スタンダードモデルの中でもプロフェッショナル(カスタムモデル)に近いもので、初心者～中級者向けのモデルですので初心者の方から高校生あたりまで幅広く使用されている印象です。
もし長く続けられるご予定でしたらこちらを選んで頂ければ演奏技術面でも長く、不足なく対応できるかと思います。
ベルの素材が銅比率の高いゴールドブラスになっていますので、柔らかく華やかな音色になります。
支柱は同じく1本となっておりますが指掛けは固定されていますので調節はできません。
適度な抵抗感により、小さい音から大きい音までより良い音色で鳴らすことができます。
付属ケースは同じくリュックにもできるセミハードケースとなっております。

☆品番に「S」が付くものは銀メッキ塗装になります。
上記品番 それぞれラッカー塗装(外観ゴールド)と銀メッキ塗装(外観シルバー)2種類のカラーラインナップがございます。
銀メッキ塗装は少し価格が上がりますが、音色としては下記のような傾向にあります。
・ラッカー塗装　明るく鋭い音色、遠くまではっきりとした音で届く
・銀メッキ塗装　柔らかく、かつ華やかでなめらかな音色、響きが豊か
銀メッキは銀の特性上、酸化や硫化によって変色を起こすことがありますが軽度であればシルバークロスやシルバーポリッシュで磨くことで除去が可能です。

☆ご注意

もっと安い楽器は多々ありますが、中古品なども含め初心者の方がご購入されるとなると管楽器は調整も必要な楽器故リスクが高く、例えば外観上で分からないような故障がそのままになっていたり改造されていても気付かれない、廃盤モデルで修理時の交換パーツが無いといったこともございますので推奨はできません。

☆音が大きい楽器です。
トランペットはかなり大きい音のする楽器ですが、楽器の構造上、トランペットを含む金管楽器については比較的簡単に音量を小さくすることもできます。

様々な種類がありますが、吹奏感、ピッチの安定感、弱音性、奏法によってミュートを選ぶ必要があります。ここでは音量を単純に小さくする用途である練習用ミュートについてご紹介します。

・ヤマハ　サイレントブラス
自宅など音量が出せないところで練習する際におすすめであり、実際に出る音はかなり小さくなります。イヤホンを付けると普段の演奏時に近い音で聞こえるという点が評判です。類似品としては殆どなく、電子ミュートとしてはほぼこの一択になると思います。消音性を求め、ご予算があるのであればまずこれがおすすめ。

・消音/練習用ミュート
上記サイレントブラスのような電子機器ではありません。金属製やプラスチック製になり比較的低価格で手に入ります。音量を下げるしくみとしてはサイレントブラス同様ベル(音の出口)を物理的に塞ぐことで単純に音量が落ちるしくみです。必然的に息が入りにくくなり音程や音色にかなりの変化がありますが、扱いやすさには優れています。サイレントブラスは1万円以下で手に入れるのは難しいですが、簡易ミュートは2千円前後からあります。5千円前後くらい出せば消音性も比較的高く、音色や吹奏感にもこだわりがあるものが見つかると思います。プラスチック、金属製の違いについても音質の違いがあり、プラスチックはこもる傾向、金属製は高音にとげがあるような音色の傾向があります。使ってみないと分からない部分はありますが、１つは持っておいても良いと思います。
 

☆お手入れ用品について

各種様々と出ており、どれを買えばいいか分からない方も多いはず。要は演奏後に水分を取ること、演奏時はピストン、抜差管が動くこと。これが金管楽器においては絶対条件です。各箇所様々なパーツが組み合わさってできていますので、これらのパーツの隅々の水分をしっかり取れば取るほどサビなどの発生を抑えることができ、結果故障しない、またより良い状態が長く続く結果となります。ですので、お手入れ用品を買わずお手入れをしなければ故障の原因になり早くリペアが必要になりますので、ある程度の事前投資が必要となるということです。お手入れ用品の使いやすさはありますが、お手入れにかける時間や工夫次第で最低限のお手入れ用品で楽器を長く使える方もおられますし、お手入れ用品を各種揃えてもお手入れ下手であれば故障することもありますのでご自身の性格などでもよく吟味しましょう。