ワタナベ楽器店音楽教室の小川です。
ゴールデンウィーク期間中、なんと3連休を取らせていただきました。
無事に阪神タイガースのチケットをオークションで落札し、郵便局まで受け取りに行きました!
ですが、
受け取りに行った日が5/4、中身を確認してみると...
なんと開催日が5/4でした!!!
私の中では5/5のチケットを落札したつもりだったのですが、1日早い日のチケットを落札していたのでした。
時は既に5/4の12:30。試合開始は14:00。
行けなくもない…どうしようか...少し悩みましたが、行きませんでした。
連休初日から出鼻をくじかれた形になりましたが、
せっかくなので、着手していたギターの再塗装を進める事にしました。
まずは塗装を剥がすことからスタート(これはなんだかんだで連休前にやっていました)
①ギターを分解 ②ギターの塗装を剥がす
工程はたったのこれだけです。
塗装の剥がし方はいろいろな方法があります。
◆熱で塗膜を弱めスクレイパー(お好み焼きのこてみたいなもの)で剥がす。(ポリ塗装のみ)
◆ひたすらやすりで削る
◆科学の力(薬品)で塗装を溶かす
今回は科学の力を借りました。
薬品を塗り、放置するとこのようにドロドロになっていきます。
どろどろになったところを、コテで剥がしていきます。
※薬品はかなり危険です。防護マスク防護ゴーグル手袋は絶対に必要です!
すると…
こんな風に木地が出てきますよ。
仕上げはやすりで整えます。
次は下地を塗っていきます。
①シーラー(下地塗料)を塗る ②形を整える
工程はたったのこれだけです。(2回目)
シーラーを塗っていきます。
いわばコーティング下地みたいなものです。
このまま塗装すると木が塗料を吸い込み放題になるので、
阻止するためにコーティングするのです。
コーティングされたら、やすりで整えてまた別のシーラーを塗ります。
塗装面を平たんにするために削る必要があるのですが、削り整えるため専用のシーラーです。
サンディングシーラーと言います。
これも塗装し乾燥したら、形をしっかり整えます。
なお、アッシュやマホガニーなどは導管が深いので、シーラーを塗るまえに目途目をする必要がありますが、このギターはその心配がないKOTOという謎の木なので割愛します。
ここでいよいよ色を塗れますよ。
①色を塗る ②クリアを塗る
工程はたったのこれだけです(3回目)
今回は元が黒だったので、真逆の白にしようと思い白を塗ったのですが、
いまいちイメージしていたものと違ったので、
白の上からマルーン色を塗りました。
阪急電車の色です。
ギターに自動車カラーはなじみ深いですが、鉄道カラーは案外とありません。
なんとなくそれっぽくなってきましたね。
着色が済みましたら、クリアを塗ります。
車でも新品のギター(一部を除く)がやたらテカテカしているのは、
クリア(透明の塗料)を塗っているからなんですね。
クリア塗りました。
艶が出ていますね!
次の工程に移りましょう。
①研ぎ出す ②研磨する
塗装が乾燥したら(本来1週間以上は乾燥させます)
耐水ペーパー(紙やすり)の1000番→1500番→2000番
で塗装面を平坦にしていきます。
平坦になりましたら、
コンパウンド(研磨剤)などで磨きます。
写真では伝わりにくいですが、テカテカになります。
白い部分は私の姿の反射です。
今回は乾燥期間もほとんどかけずに工程を突っ切りました。
本来ですと、1ヶ月以上のスパンで行うものです。
では、なぜわざわざ工程に時間をかけなかったのか。
実はここから経年劣化を再現する工程に入ります。
そのためには生乾きの状態のほうが適していると思うので(経験上)今回は弾丸で塗装しました。
次回でこのギターを見た目50歳くらいに加工していきます。
以上が私のゴールデンウィークでした。